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パイプのコラム

クレイ・パイプ

偉そうにパイプのホームページを作ってるくらいだから、クレイ・パイプも吸ってみる価値はあると僕は考えた。そのため、ただ記事を書くためだけの理由で陶器のクレイ・パイプを購入。サンモークで買ったが、値段はもう忘れた。たしか7000円前後だったと思う。決して高いパイプではないが、安いパイプでもない。<試し吸い>としてはかなり贅沢な買い物だった。
かつてパイプといえばクレイ・パイプを指した。昔の絵画を見てみると、素焼きのクレイ・パイプを吸っている紳士たちの絵が描かれていたものである。実は煙の出るパイプは下級向けの嗜好品で、上流階級は嗅ぎ煙草が主流だったという。素焼きのクレイ・パイプはなにぶんもろいパイプなので、何度か吸ったら使い物にならなくなる消耗品であった。
さて、とにかく物は試し。吸ってみよう。写真を見てもわかるように、やけに煙道が小さい。その割には長さがあるため、着火のときは結構火を強く吸引しないとつかないようだ。これがなかなか着火しない。シャンクが長いので、持ちにくく、またボウルの角度が外側に倒れているので、火が火皿の内側を加熱して、下準備の着火段階からすでにボウルが熱くなってしまった。割れてしまわないかとひやひやしたものだ。どうやらボウルの下にある取っ手らしきものをにぎると安全みたいだ(実際は机の上に乗せるためのものとのことです)。吸っている間は両手で持たなければならない。シャンクが細すぎて、今にも熱で折れそうな気さえしてくる。ボウル部が遠く離れているせいか、香りは口から入ってくる。シャンクがそのまま吸い口になっているのだが、歯をひっかけるでっぱりがないので、くわえることができず、ずっと唇に乗せて吸う感じである。しかし、まるで湯飲みをなめているかのような陶器臭さが耐え難く、とてもおいしいとは思わなかった。舌焼けはするし、煙道が長くて細いためか、内部の清掃は不可能と、欠点だらけである。
また吸いたいと思うシロモノじゃないので、このクレイ・パイプはただ部屋に飾っておくだけの装飾品となってしまった。(2005/7/4)

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